AV-8BハリアーⅡ

AV-8BハリアーⅡ

AV-8BハリアーⅡは、イギリスのホーカー・シドレー社が開発した世界初の実用垂直離着陸機(STOVL機)AV-8Aハリアーを基に、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社がスーパークリティカル翼や揚力強化装置を組み合わせて開発した攻撃機です。

全長:14.5m/エンジン:F402-RR-406×1(ナイトアタック型:F402-RR-408×1)/乗員:1/最大離陸重量:8.800㎏/最大速度:1.080km/h

基本型はAV-8B ハリアー II(在来型)ですが、後期型は機首にFLIR前方監視型赤外線装置)を装備し、夜間攻撃能力を得たAV-8B(NA)ナイトアタック型となりました。

また、一部はAV-8BⅡ+仕様に改修されました。

AV-8BハリアーⅡ+は、機首を改良し、AN/APG-65 レーダー(高性能の火器管制レーダー)を搭載して、AMRAAM運用能力を獲得。AV-8Bの全天候戦闘能力と防空能力を強化しました。

AMRAAMとは、アメリカのヒューズ社が開発したアクティブレーダー誘導式の発展型中距離空対空ミサイル(Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile)で、その頭文字を取ってAMRAAMと呼ばれています。

米海兵隊では、AV-8Aハリアーを1971年より部隊配備し、1985年からAV-8Bを、1993年からAV-8B+の運用開始されています。

垂直離着陸機の実用機としてハリアーは画期的であり、多くの映画やアニメ、小説に登場しました。

けれど、ハリアーは事故率が高く、垂直離着陸では高熱に耐えられる専用パットが必要なほど高熱のジェット排気のため、赤外線誘導ミサイルの追尾を受けやすいそうです。性能向上にはエンジンの改良が不可欠ですが、膨大な開発費が必要です。

近年、米軍の予算削減や、統合打撃戦闘機(JSF)計画(アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、及びそれらの同盟国の広範囲に及ぶ既存の戦闘機・戦闘攻撃機・対地攻撃機を置き換える開発・取得計画)に基づいて、AV-8BⅡハリアーの後継機として、F35-Bの配備が始まっています。

岩国基地では、2017年1月、FB-35が10機飛来しました。8月には6機が配備され、FA18戦闘攻撃機12機とAV8ハリアー攻撃機8機と交代する予定です。

岩国基地に飛来するAV-8BハリアーⅡ

米軍岩国基地は、米太平洋海兵隊の第3海兵遠征軍、第1海兵航空団の直轄部隊、第12海兵航空群(MAG-12:司令部は岩国)です。

常駐の海兵第242全天候戦闘攻撃飛行隊(VMFA (AW)-242)“Bats”は、 MAG-12の傘下でF/A-18Dを装備する飛行隊です。
2008年3月よりローテーション配備の原則から離れて、恒久的に岩国基地に配備されている部隊(AW)-242以外の部隊は基本的に6ヶ月のローテーション配備が行われているため、時期によって岩国基地に所属する飛行隊が変わります。
また、在日米軍や在韓米軍航空機が相互の部隊の移動やアメリカ本土への帰還の際に途中給油を行う中継点としても良く使用されています。

  • テイルコード・・・尾翼に記入 機が所属する基地や所属部隊を示すテールコード(ベーステールコード)が表示されています。これにより、その機がどこから飛来したかを知ることができます。

戸村良人さんの行動の写真集(米軍岩国基地監視)よりお借りしました。

AV-8BⅡハリアー在来型とナイトアタック型の違い

 

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