Tag Archives: FA-18ホーネット

272月/17

米軍機の見分け方 基本任務記号F/戦闘機 ・ A/攻撃機

米軍の軍用機の命名規則(MDS指定)によると、軍用機命名の基本形は【任務記号】現状(3) / 任務(2) / 機体種別(1)とD (Design) が示す設計番号(4)、 S (Series)(5) が示すシリーズであらわされています。

戸村さんの「行動の写真集(米軍岩国基地監視)」を元に、岩国基地に飛来した、基本任務記号F(Fighter )戦闘機A(Ground Attack ) 攻撃機を集めました。アメリカ軍機の命名

戦闘機と攻撃機

基本任務記号のF―戦闘機とA-攻撃機の違いとは何でしょうか?

戦闘機は敵機への攻撃と味方機の護衛を主任務とする軍用機。対空

攻撃機は地上部隊や艦船への攻撃を主任務とする軍用機。対地

ちなみに、基本任務記号のB―爆撃機の主任務は、爆弾を搭載して、前線後方の戦略目標(司令部、生産施設、発電所など)を破壊することです。爆撃機より少ない爆弾搭載量の軍用機が攻撃機。

しかし、近年では対空も対地にも攻撃できる能力など、多様性をもった戦闘攻撃機が主流になっています。

たとえば、岩国基地の主力戦闘機のF/A-18ホーネットは戦闘機と攻撃機の両方の能力を持っていることを強調してF/A-18と命名されています。(本来ならAF-18となる)

AV-8BハリアーのVは垂直・短距離離着陸(V/STOL)できる攻撃機ということ。

F/A-18やAV-8Bの後継機であるF-35Bは、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)機ですが、基本型の通常離着陸機F-35の派出型なのでVはついていません。

それぞれの機種の詳細は別ページに譲るとして、F/A18ホーネットAV-8Bハリアー

ここでは岩国基地で目にすることの多い戦闘・攻撃機の違いをみてみましょう。

F/A-18ホーネット単座機と複座機

岩国基地所属はF/A18A,C,Dですが、A,Cは単座機(一人乗り)Dは複座機(二人乗り)で区別がつきます。

F/A-18A(初期生産型の単座機)

F/A-18C(改良型の単座機)

F/A-18B(初期生産型の複座機)

F/A-18D(改良型の複座機)

ホーネットとスーパーホーネット

厚木基地所属の空母艦載機F/A-18E,Fは岩国基地に移駐される計画になっています。

A,B,C,Dを大型にして翼も大きくなり、スーパーホーネットと呼ばれています。(外見は似ていますが、共通点は1割くらいとのことです。)F/A-18E(単座型),F/A-18F(複座型)

米海軍艦載機 FA-18E スーパーホーネット 戦闘攻撃機(厚木基地)

 

FA-18DとFA-18Fの比較

ホーネットとスーパーホーネットは大きさが違うので、2機が並ぶと違いが分かりますが、単体では分かり難いですね。外見で違いが判るのがエンジンの空気の取り入れ口の形です。

FA-18D ホーネット 戦闘攻撃機(岩国基地)

FA-18E スーパーホーネット 戦闘攻撃機(厚木基地)

ホーネット・ハリアー・F35Bを比較

米海兵隊 FA-18D ホーネット 戦闘攻撃機(岩国基地)

米海兵隊 F/A-18D ホーネット 戦闘攻撃機(岩国基地)

米海兵隊 AV-8B ハリアー2 攻撃機(岩国基地)

米海兵隊 AV-8B ハリアー2 攻撃機(岩国基地)

米海兵隊 F-35B ステルス 戦闘機

米海兵隊 F-35B ステルス 戦闘機(岩国基地)

(スマートフォンの方は横向きでご覧くださいm(__)m)

3機の違いは【一目瞭然】とはいえますが、見慣れない人にはわかりづらいものです。

基地に見に行くと下から見上げることが多いので、特徴的な尾翼の形を覚えておくと判別しやすいですね。

252月/17

米軍機の見分け方 テールコード

米海兵隊基地である岩国基地は、在日米軍や在韓米軍航空機が相互の部隊の移動やアメリカ本土への帰還の際に途中給油を行う中継点としても良く使用されることから様々な航空機が飛来します。

オスプレイが初上陸したのも岩国基地ですし、最近ではF-35Bステルス戦闘機が日本初で配備されました。岩国基地は軍用機の撮影スポットとしても有名で、たくさんの航空機ファンが集まっています。

写真をお借りしている戸村良人さんの「行動の写真集(米軍岩国基地監視)」によると、2013年から2016年の4年間で、米軍機57機・自衛隊機38機・米軍チャーター民間輸送機24機・米軍チャーター民間輸送船・海上自衛隊呉基地所属艦船(26隻)を観測したそうです。

これだけの写真を撮り続けられていることに頭が下がる思いです。まさに行動の写真家!!

「基地を視れば世界がわかる」

世界中で展開している米軍の動向は、今起きている世界情勢に直結しています。

どんな軍用機がいつ、どこから来たのか?

何のために?

今、基地にいる軍用機は?

どこに飛び立ったのか?

 

とはいえ・・・基地監視には地道な努力が必要です。日々の騒音に慣れてしまって気が付かないこともあります。仕事や学校の帰り道、轟音にふと空を見上げた時、どんな航空機が飛び去って行ったのかがわかると関心も深まるのではないでしょうか?

マニアックなことはわかりませんが、軍用機を見分ける助けになれば幸いです。

テールコードで所属基地や部隊を知る

米軍用機の尾翼にはテールコード(ベーステールコード)と呼ばれる2文字のアルファベットが書かれています。これはこの機がどの基地のどの部隊に属しているかを判別するものです。

これを調べることで、この機がどこから来たのか知ることができます。

沢山あって大変そうですが、便利なデーターベースで簡単に調べることができますヽ(^o^)丿

このサイトのEnter Tail Code:に調べたいテールコードを入力して検索すると、所属する基地と部隊を調べることができます。

2017年1月、岩国基地に初配備されたステルス戦闘機F-35Bを調べてみましょう。

 

 

ちょっと見えにくいですが、尾翼にVKと書かれています。

GLOBEMASTER TAIL CODESのサイトでVKを入力して調べます。

結果は?

 

次に、所属部隊をクリックしてみます。

英語でわからない・・・という場合、パソコンの素敵な機能を利用しましょう。

すると!!

テールコードVKのこの航空機は、

アメリカ カリフォルニア サンディエゴにあるMCASミラマー米海兵隊基地の

MAW-3(第3航空師団) MAG-11(第11飛行大隊)所属の

VMFA(AW)-121 海上全天候戦闘機攻撃隊121部隊所属だと分かりました。 

MCASはMarine Corps Air Station 米海兵隊航空基地

MAWはMarine Aircraft Wing 米海兵隊航空師団

MAGはMarine Aircraft Group 米海兵隊飛行大隊

ちなみに米海兵隊岩国基地は?

米海兵隊太平洋軍第3遠征軍(在日米海兵隊)の

MAW-1(第1航空師団)MAG-12(第12飛行大隊)

VMFA(AW)-242 海上全天候戦闘機攻撃隊242部隊

と、ここで・・・あれ?調べていたのは最新鋭ステルス戦闘機F-35Bのはずでした。

検索結果に出てきた航空機はF/A-18Dホーネットになっています。

そこで、サイトの最終更新日を見てみると・・・2009年になっています。8年も前の情報ですね(>_<)

米海兵隊岩国航空基地の公式ホームページで、F-35Bのニュースを見てみましょう。

http://www.mcasiwakunijp.marines.mil/News/News-Article-Display/Article/1053367/f-35bii/

2017年1月18日、第121海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-121)が岩国基地に到着した。

VMFA-121は米海兵隊ユマ航空基地から岩国航空基地へと駐留基地を変更し、第三海兵遠征軍(IIIMEF)、第一海兵航空団(1stMAW)、第12海兵飛行大隊(MAG-12)所属の部隊となる。(中略)

VMFA-121に装備されているF-35BライトニングIIは、現在、岩国基地に配備されているF/A-18ホーネットおよびAV-8BハリアーIIの後継機になる予定。

 

F-35BはF/A18ホーネットの後継機なので、部隊ごと岩国基地に移駐してきたわけですね。

米軍の組織編成は複雑で変更も多いのですが、テールコードは部隊行動を追うヒントになってくれるようです。

132月/17

FA-18ホーネット

F/A-18ホーネット

海兵隊のマクドネルダグラスF/A-18ホーネットは、陸上基地に配備されている戦闘攻撃機です。

単座型のF/A-18Aと単座改良型のF/A-18C、複座夜間攻撃型のF/A-18Dの3タイプは、岩国基地に各部隊がローテーションで配備されています。

(F/A-18Cの仕様)全長:17.0m/エンジン:F404-GE-402×2/乗員:1/最大離陸重量:25.401㎏/航続距離:3.600km/最大速度:マッハ1.8

尚、F/A-18C/Dを改良し大型化したスーパーホーネット(ステルス性を持たせるなど大幅改良の結果、共通部分はおよそ1割しかない)、F/A-18E(単座式)とF/A-18F(複座式)は厚木基地の米海軍第5空母航空団(CVW-5)に配備されていますが、米軍再編により2017年岩国基地に移駐することになっています。


無線でコールする際に用いているニックネーム(愛称)は、A型からD型ま「レガシーホーネット」、E・F型は「ライノ」(Rhino)と呼ばれています。

岩国基地に飛来するF/A-18ホーネット

米軍岩国基地は、米太平洋海兵隊の第3海兵遠征軍、第1海兵航空団の直轄部隊、第12海兵航空群(MAG-12:司令部は岩国)です。

常駐の海兵第242全天候戦闘攻撃飛行隊(VMFA (AW)-242)“Bats”は、 MAG-12の傘下でF/A-18Dを装備する飛行隊。

2008年3月よりローテーション配備の原則から離れて、恒久的に岩国基地に配備されている部隊(AW)-242以外の部隊は基本的に6ヶ月のローテーション配備が行われているため、時期によって岩国基地に所属する飛行隊が変わります。

また、在日米軍や在韓米軍航空機が相互の部隊の移動やアメリカ本土への帰還の際に途中給油を行う中継点としても良く使用されています。

  • 部隊マーク・・・尾翼に記入 海兵第242全天候戦闘攻撃中隊(VMFA(AW)-242)の部隊マークはコウモリ
  • テイルコード・・・尾翼に記入 機が所属する基地や所属部隊を示すテールコード(ベーステールコード)が表示されています。これにより、その機がどこから飛来したかを知ることができます。

 

戸村良人さんの『行動の写真集(米軍岩国基地監視)』よりお借りしました。

F/A18ホーネットA・B・C型の違い

(出典:イカロス出版 軍用機を見分ける本)